現場の声 2016.07.11

開校当初から見る、トライ式高等学院の変化|吉田真理子先生 No.2

トライ式高等学院の変化!個別指導にプラスしてチーム指導へ

吉田先生は以前もインタビューを受けてくださいましたね。

以前のインタビューの時に、私たちは心理学の知識とか、あるいはそういった部分のキャリアといった方面からアプローチしていないということを強調させていただきました。長年の指導経験の中で培った知識などから、「学習指導」を通して生徒指導をするということですね。私は特に、知識や、その子に対する先入観を持たず、不登校のこういうケースはこういう風に対応するというのではなくて、自分が今まで培ってきた指導者としてのキャリアとすり合わせながら指導するのがポリシーです。生徒のそのままを受け入れて、他の先生といろんな話をしたり折衝したりして、一人の子どもを見ています。
前は割と一人の先生が一人の生徒を最後まで見るという感じだったんですが、今は一人の生徒を複数の先生で見るというケースが多くなってきています。そうやってチームティーチングのような形で一人の生徒をいろんな大人が支えて指導するようになってからは、先生同士のコミュニケーションの中で生徒を多角的に評価することができるようになってきたと思いますね。

もともと心理学を学んできたわけじゃなくて、あくまでも今まで先生として勉強を教えてきたキャリアや勘という職業的なものの積み重ねの中で複合的にアプローチをしているわけですね。

私は長い間教育という仕事に関わってきていろんな生徒を見ています。公教育だったり、専門学校だったり、あるいは補習塾だったり。いろんな教育・指導の場で生徒を見てきたので経験は豊富だと自負していますが、それでも実際に見た生徒の問題と事例みたいなもの、あるいは自分が子育てしたり、子どもの友達を見たりした経験の中で集積されている生徒像みたいなものをすり合わせて、それからいろんな人に意見を聞いています。そうする中で、同じようにいろんな人の意見を聞いてすり合わせる先生がいることで、生徒を複合的にフォローできるようになってきてるんじゃないかと思います。複合的に一人の生徒を見ていく力が今ようやく付いてきたかなと感じていて、チームワークってすごく素晴らしいものだなという気がしていますね。

吉田先生はトライ式高等学院の開校当初からいらっしゃいますよね。

最初は生徒が3、4人から始まったんですよね。1年生で入ってきた子が2人いて、そこに何人か集まってきて5人くらいになって、最終的に1年で20人くらいになりました。
1年生で入ってきた場面緘黙(ばめんかんもく)(※1)の子が今年卒業して大学に進学したんです。その子は私とは話しましたが、他の人たちとは1回も話さなかったんですよ。今まで外に出ることができなかったので、それを踏まえると成果と言えるかもしれませんが、長いスパンの中でどれだけその子にとって良い教育ができているかどうかは、わからないわけですよ。だから本当に適切な指導だったかどうかっていうのは、卒業生を見て初めてわかるんですよね。卒業生がしっかり自立して大学に行けているとか、そういうことをもって初めて私たちの結果が評価できるんです。
内にこもっていた子が外に出られるようになったというのも評価に値しますが、長いスパンで見たとき、そこまでの成果でよかったのかということを考えていかないといけないと思っています。

フリースクールなどでは教室には行けるけどその中のコミュニティにしか適応できす、そのまま20歳30歳になってしまう人が多いのが問題だそうですね。まずは外に出ることが最初のハードルで、その後大学や専門学校で集団生活に慣れて、社会にうまく適応できたら、教育としては成功ということですよね。

そうですね、それがやはり1番大事かなと思っていて、私はそういう観点で生徒を見ています。
偏差値の高い学校にいったとしても、周りの雰囲気に打ち解けられないところなら、他の学校でもっと合ったとこの方がよいかもしれません。生徒と一緒にオープンキャンパスに行くと、偏差値がそんなに高くない学校でも本質的な教育を考えていたり、良い教育をしていたりする大学がたくさんあるんですよ。うちの生徒たちはそういう学校に入って良い先生に出会って、それぞれを認めてくれる場所で勉強していけたら良いんじゃないかなと思っています。偏差値に囚われず、良い教育をしている大学、生徒をちゃんと見ている大学にAO試験で行かせてあげたいと思っています。
なぜAO試験なのかというと、ずっと学校を休んでいてそもそもの勉強についていけない子が多く、受験勉強が間に合わないので、面接と小論文で入れるAO入試を勧めています。また、自分を見つめ直す良い機会になるため、トライの生徒には合っていると思っています。
ですが、やっぱり学校に行ってなかったということがネックになってしまうので、難しい部分もありますね。でも、良い教育をしている大学に入れるように生徒をしっかり指導していきたいと思っています。

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吉田 真理子 (ヨシダ マリコ)先生

主な担当教科:国語全般/文系科目
トライ式高等学院開校当初から指導しているプロ教師。家庭対応~教科指導まで幅広く対応できるオールラウンドな教師。

不登校・ひきこもりに悩む親御様に、解決から進学までの情報をお届けしています。

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