現場の声 2016.07.11

ずっとトライ式高等学院で教師を続けて不登校の生徒を支えていきたい|古川敬子先生

感受性が瑞々しい高校生のうちにたくさん良い本を読んで感性を磨き、視野を広げてほしい

先生はトライ式高等学院で働きだして何年くらいになるのですか。

家庭教師のトライでの経験も含めると10年くらいです。トライ式高等学院には立ち上げ時から参加させてもらっています。

長いですね。昔から教育関係のお仕事をされていたのですか。

いえ、大学卒業後は18年ほど総合商社で働いていました。結婚してからは専業主婦だったんですが、子育てが落ち着いてから自分を高めるような仕事をしたいと思い、学生の頃に経験があった教師をしようと思ったのがきっかけです。それで最初は少人数制の個別指導塾で働いたんですが、少ししたら潰れてしまって。ちょうど家庭教師のトライの教師募集の知らせを見つけたので応募しました。家庭教師をやり始めたら知人にも家庭教師をお願いされるようになり、ありがたいことにそれが口コミで広がって、結構な人数を見ることになりました。それでトライ式高等学院立ち上げのときに声を掛けてもらって、トライ式高等学院でも教師をするようになりました。今はトライ式高等学院、家庭教師のトライ、個人の家庭教師の3つをしています。

お忙しいですね。家庭教師の生徒とトライ式高等学院の生徒はタイプが異なると思うのですが、いかがですか。

トライ式高等学院には学校に馴染めなくて辞めた子もいれば、いじめが理由で辞めた子もいて、いろんな問題を抱えた生徒がいます。スタッフから事前に事情を教えてもらえる場合とそうでない場合があるので、接するときは気を遣いますね。ですから、とにかくにこやかに接し、ここに来るのが楽しいと思ってもらえるような雰囲気、関係を作るようにしています。まずは学校に馴染んでもらうことが第一ですね。なるべく早めに信頼関係を築いて、親には相談できないことも相談できる相手になれるように心掛けています。信頼関係がないと、生徒と先生の関係は成り立たないですから。

生徒からの相談はどんな内容が多いんですか。

進路のことや、学校に来ると体調が悪くなるといったことですね。学校に来ると体調が悪くなる子は、そうなってしまう理由を教えてくれるので聞き役に徹していますが、正直なところ、私たち教師はカウンセラーの資格を持っているわけではないし、中には病気を治療中の生徒もいて、下手な返事や回答はできないのでいろいろ考えて気を遣います。そういう部分はまだ勉強中ですが、できれば生徒が抱えている問題を解決して社会に出るまで道筋を示してケアしてあげたいです。不登校だった生徒が進学を考えられるようになったら、それはそれで解決したことになるけれど、その先のことも一緒に考えてあげたいですね。

なるほど。そのためにどんなことをされていますか。

卒業するための勉強だけでなく、プラスαのことを教えています。大学受験の勉強や一般教養など、受験の際や社会に出たときや必要な教養を身に付けさせたいです。それで興味のある分野や好きなことを見つけて、その部分を伸ばして欲しいです。そうやって勉強するきっかけを作ることができれば良いかなと思っています。それと、高校生のうちにたくさん本を読んでほしいですね。高校生のうちは感受性が瑞々しく記憶にも残りやすいので、今の時期だからこそ良い本を読んでもらいたいと思っています。売れている本だけじゃなくて近代小説とか、少し難しい文章を考えながら読んで意図を汲み取ってほしいです。そうやって10代のうちにいろんな本を読んで感性を磨いてくれればと思います。ちょうどこの前、ある生徒に本を読みたいからどんなのが良いか教えてくれと言われて、夏目漱石、芥川龍之介、シェイクスピア辺りを勧めました。この辺の作家は授業では習うけど、とっつきにくいから自分で読んでみようと思う子は少ないですよね。けれど、現代小説よりも骨組みがしっかりしていて、小説の完成度が高く、難しいかもしれないけどやっぱり面白いんですよ。本の楽しさは高校生の頃にわかり始めるから、入り口にはピッタリです。

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古川 敬子(フルカワ ケイコ)先生

主な担当教科:全教科
トライ式高等学院だけでなく、家庭教師としても活躍。小学生から大学受験生まで幅広く指導している。

不登校・ひきこもりに悩む親御様に、解決から進学までの情報をお届けしています。

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