一時は身投げを考えたが、今は悩みを抱えた子どもたちを支えたい K・Sさん(専門学校生)

K・Sさんはトライに入学した当時、親に暴力を振るっていたので、両親が一緒に住むことを拒否し、祖父母の家から通学していました。
何をするにもやる気がなく、生きていても仕方ないといった無気力症候群で、授業もほとんど受けることがなく、担当の先生が話たり叱ったりしても全く響かなかったそうです。

最初は親にだけ暴力を振るっていましたが、いつしか祖父母にまで手を上げるようになり、事態は悪化していました。

トライでK・Sさんが先生に叱られたある日の翌日、K・Sさんの母親から担当の先生に電話がありました。
『Kが今から死ぬって言っているので、あとお願いします』と言われたそうです。母親は『本人が死ぬと言ったから、「じゃあ死ねばいい」と言った』と先生に告げました。

先生はK・Sさんのいる具体的な場所も分からず、電話をかけても出ないので、メールで『死にたいのは分かったが、今日じゃなきゃいけない理由はある?親には最後の挨拶したらしいけど、先生にはまだだよね?先生には挨拶は電話やメールじゃなくて面と向かってしないとダメだよ。だから今日は止めといて』と軽い感じで送りました。
すると、本人から『分かりました』とメールが返ってきたそうです。

翌日K・Sさんはトライに来ましたが、前日の事について、『ただ、何もかもが嫌になって身投げしようと思った』と話しました。
その頃から、今まで無関心で無気力だったのに、少しずつ逆ギレする、怒るといった反応を見せるようになりました。

K・Sさんは当時声優を目指していましたが、急に声優になるのは辞めると言い出し、理由を聞くと『声優は花咲くまでに時間もお金もかかるし、親に迷惑がかかるから』とのことでした。
それからアルバイトを始め、K・Sさんは授業にもきちんと出席するようになるなど変化が見られました。将来は自分のように悩んでいる子どもの話を聞いてあげるために先生になりたいと話し、現在は教員免許が取れる専門学校に通学しているそうです。

【注釈】
※無気力症候群
アパシー症候群(アパシー・シンドローム)とも呼ばれ、何事にも無気力になり、また、無感動・無関心になる状態

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