不登校・ひきこもり 脱却の現場で起こっていること

「トライ式高等学院」木村隆広先生

ここからが本題です。不登校・ひきこもり脱却の現場では、いまどのようなことが行われているのか? 実際に「学校に行けない」「部屋から一歩も出られない」といった子どもたちのメンタルフレンドとなり、不登校・ひきこもりからの脱却へと導いている、トライ式高等学院の木村隆広先生にお話をうかがいました。

木村 隆広(きむら たかひろ)
トライ式高等学院 教務部長。2001年トライグループ入社。教育プランナーとして数千のご家庭を担当し、数々の相談を解決。2010年「トライ式高等学院」教務部長として生徒の指導にあたる。不登校・ひきこもりからの解決例などを紹介した著書「ひきこもらない生き方」(幻冬舎刊)がある。

時間が経つにつれ、複雑化するボトルネック

一歩も家や部屋から出られない子どもたちを、外に出すには大変なご苦労があると思うのですが、どのようなプロセスを踏んで行っていらっしゃるのでしょうか?

木村
まずは、学校に行けなくなった子の心の中で何が起こり、不登校の度合いを深め、ついには部屋からも出られない状態になってしまうのか。そこからお話させていただきたいのですが。

お願いします。

木村
学校に行けない原因、これを「ボトルネック」と言います。学校に行けなくなった当初、ボトルネックは本人の中ではっきりしている場合も多いんですね。例えば「嫌なクラスメイトがいる」とか「先生に言われたことで傷ついた」とか。
そこで原因を突き止めて解決すればいいのですが、それが出来ないままに3週間、4週間経つと、今度は「学校に行きにくく」なってくる。人目であるとか、勉強の遅れが気になってくるんですね。
そのうち「人が怖い」「何もしたくない」といった状態になり、様々なボトルネックが複雑に絡み合ってはっきりとした形を成さなくなってきます。

子どもがそういった状態になったとき、親御さんはどのように考えているのでしょうか?

木村
まずは「なぜ行かないんだろう」と当然思いますよね。学校側にも相談されて、学校の先生も「保健室でも構わないし、週に1度でもいいから学校に来てみたら?」と言う。でも、週に1度の登校でボトルネックが解決されるわけがないので、本人は行きませんよね。

親は子どもが学校に行くのを当然のことと思っていますからね。

木村
ええ。そのうち親御さんは「週に1回も(学校に)行けないなんてどうしようもないよね」という気持ちになってくる。そして、その気持ちが日常の言葉の端々に出てしまうようになるんです。子どもはそれに敏感に反応して、家にも居場所がなくなってしまう。そうすると、部屋から一歩も出られないという状況になります。

部屋から出られない子を外に出すプロセス

では、そのようなお子さんを実際にどのようにして部屋から出しているのでしょうか?
そもそも、部屋の前まで行って会ってくれるんですか?

木村
はい、会ってくれます。「絶対に会わない」というような気力もその子にはないんです。「絶対に会わない」とバリケードを張るような子は、まだ元気で大丈夫です。
ただし、会うことができて、語りかけたとしても無反応だったりします。そういうときは何度も足を運んで、語りかけを続けていきます。
まず何を言うか。それは「学校なんて行かなくてもいいよ」という言葉です。親や学校の先生は「週に1度でもいいから行きなさい」と言い、行けなければダメな子だと思う。でも、私たちは学校に行けないことがダメだとは思いませんから。「こういう子もいたんだよ、こういう生き方もあるんだよ」ということを、とつとつと語りかける、そうされることで、深く沈んでいた絶望や孤独から徐々に脱却していきます。

全ての子がその方法で脱却できるのでしょうか?

木村
8割の子はできます。残りの2割の子はケースバイケースで対応も違いますが、とにかく関わっていきます。
有名大学に合格できる高い学力をつけることができたのに、どうしても大学に行きたくない、何もしたくない、家で寝ていたいんです、という子がいる。いま、プロのカウンセラーと共にお宅にうかがって、ボトルネックが何かという深層心理を探っています。現在、カウンセリングは20回に及んでいます。
また、3年も4年もうつを患っている子について相談をうけることもあります。「3年も治療を続けていて、5回も病院を変えたけれど、何も変わらないんです」と。こういうケースはとても難しい。お薬は片輪だと思うんですよね。もう片輪は「将来を切りひらくこと」。「やってみようかな」という第一歩です。私たちの場合、与えてあげられるもう片輪は「進学」――勉強をすることです。スモールステップの積み重ねですが、とにかく関わっていく、お宅に訪問するトライ式だからこそできることだと思っています。

不登校・ひきこもりの基礎知識

トライ式高等学院だから将来が広がる

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不登校解決へのステップ

トライ式はどんなお子さんにも関わっていくという信念が伝わってきました。「スモールステップの積み重ね」という言葉が出て来ましたが、お子さんと交流ができた後にされることは何ですか?

木村
まず半年間ベッドの上で過ごした子は、太陽の光も浴びていない、まともに歩くこともできなくなっている。朝に起きることもできない。ですから、規則正しい生活なんて無理なわけです。そこから改善していきます。
そして少しずつ、少しずつ、勉強していきます。長い期間学校に行っていませんから、中学生の勉強から始めたりします。そして、ひとつクリアする度に「本当は頭がいいんだよ、できるじゃないか!」と言ってあげる、承認作業を積み重ねていきます。承認作業は「君はここにいるんだよ」と認めてあげることですね。そうやっていくうちに。例えば英語が得意なことがわかったりする。それで、英検二級を取得するというようなことにチャレンジしてみます。それが自信につながり、その子は復活するんですね。

不登校解決のその先へ
「トライ式進学促進メソッド」とは?

そのような先を見ることのできない状態になっていたお子さんを、進学へ導くということをされていますが、そのトライ式高等学院独自の「進学促進メソッド」について教えてください。

木村
ひとつは「たくさんの大人と接すること」です。
同級生や先生以外の人たち、専門学校生や大学生との交流をはじめ、ボランティア活動にも積極的に参加させています。ボランティア活動で「ありがとう」と言われることは、先ほども言いました承認作業につながります。さらに様々な社会問題について考える機会にもなります。「社会とかかわり、その中でどう生きて行くのか」あなたの人生をどうしようか?と考えるきっかけとなります。
もうひとつは「上を目指す姿勢」です。
通信制高校の集団授業で陥りがちな「自分は通信制高校の生徒だからこの程度の勉強しか出来ないんだ、させてもらえないんだ」という思いをさせない。個別指導ですから、その子に合わせた学習のレベルを見極めて、どんどん伸ばしていくことを考えています。

不登校やひきこもりからの脱却、そしてその先の将来を見極めることのできる体制があることがよくわかりました。そこまでのサポートがあるとなると、費用のことが気になってくるのですが…。

木村
一般的な私立高校と同等くらいになるように設定しています。
ただ、全日制高校は月曜日から金曜日まで授業があって、部活などの課外活動も毎日のようにあるのと比べると、トライ式高等学院は週に4コマの授業(1コマ45分)です。その点で費用についての疑問が生まれてくると思います。
しかし、集団授業で各教科まんべんなく授業が行われている全日制高校で本当の理解が得られているのか? どれくらいの子たちが意欲を持って復習までやっているのだろうか?というと疑問もあります。みんな定期テスト前の暗記に走りますよね。
トライ式では1コマの中で、その学習内容を完全に理解させ、さらに自主学習のやり方まで指導しますので、本来の勉強のあるべき姿を身につけることができるのが強みです。この方法でいくと、実は週に4コマというのが最大で、これ以上コマ数を増やすと消化不良を起こしてしまうんですね。また、全日制高校でも、大学受験をする多くの子が予備校に通います。トライの家庭教師を利用している子もたくさんいます。トライ式高等学院では、受験対策まで行いますので、その必要はありません。それと、不登校やひきこもりの解決には勉強での成功体験はとても効果的です。それができるのは、集団授業ではなく個別式だという思いもあります。高校卒業資格のための所定のレポートが終われば、先ほどの英検の話のように、例えば「英語だけ極める」といったことができるのは、通信制のシステムだからこそです。その可能性にかけてこの値段、となっています。「いい経験ができた」と18歳の春に言えること。私たちはそれを目指しています。

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